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2010/04/15(木) (曲がりなりにも完済とする) 1分ほど玄関から中に向かって深々と頭を下げた。 8年プラス22年間ありがとうございました。 前の建物そしてこの建物と我が家の歴史を刻みました。 生活の匂いもしっかり染み込ませました。 病気なく計30年間みんな幸せに暮らせました。 糧とするためここでいろいろとお客様と商売をしてきました。 支えてくださった皆様と関係者の方々に感謝します。 ・・家族にも。 当時珍しい某企業サラリーマンプログラマーをやめて、 縁求めてこの地にきて30坪ほどの倉庫風店舗兼居宅を新築する。 ブームも終わりかけであったオーディオ店を開業するも、資金少なく商品展示は少なかった。 でも若いということは恥ずかし気もなく来る日も来る日も休み無く元気に商売して商品説明にも熱が入り、 お客さんも段々と増え一年を過ぎた頃から軌道に乗ってくる。 建物や運転資金は、少しの自己資金と親から融通した。 借金が無かったから生活費を稼ぐだけのライト経営で気軽だった。 調子に乗ってくるとサラリーマン時代の月給を3日ほどで稼げた。 若かったから余分に稼いだものは使った。 今発展中の中国人実業家みたいなものでしょう、若い金持った者が日本の消費経済を担った。何の疑問も無かった。 当時この国道11号線に面した我が町で商売しているのは当店とラーメン屋さん そしてレストランの3軒だけで、しかも6車線道路の半分は未整備で駐車場に長く使えた。 とにかく店が無かったから目立った。 オーディオも陰りが大きく見え出し斜陽となる。 カーオーディオに力を入れるとこれまた面白いように売れる。 レーザーディスク、VHD、パーソナル無線、出だしたVHSとベータビデオもだ。 パソコン手掛けた頃にはポツポツと量販店があちこちに出店しだして風向きが変わってくる。 ドンッと隣の空き地にライバル量販店の大きな誘導看板が建ったりもした。 それでも借金ないから気楽なもんだった。 そして世はバブル時代に突入していく。 当店の通帳の動きを当然知る某銀行が、仕入れ資金として無担保で1000万円ほど 判子ひとつで年2回半年後一括返済条件で貸してくれるようになる。 何の疑問もなく、銀行さんが相手してくれるようになったと喜んでバンバン仕入れに若い経営者は使う。 資金は半年後に何回転もさせて返した。 そして次も若い経営者は何の疑問もなく繰り返す。 しかし量販店の勢力拡大とともに回転が悪くなり売れ残るようにもなる。 利益は形を変えて不良在庫増大へと結びつくが、若い経営者は「これも資産だ」と劣化資産に何の疑問もない。 世は派手な話ばかりが転がるバブルピーク時期。 「店を大きくしましょ」と下降決算書でも「担保に入れていただいたら5000万でも1億でも貸しましょ」と サラ金貸し出し顔負けの審査ほぼ無し融資。 若い経営者は喜んだ。 しかし大きな額に判子を1週間ほど躊躇した。 そしたら銀行担当者が「借りんのなら付き合いませんよ」と半ば脅迫してきた。 貸し出し競争ノルマがあったのだろう。 若い経営者は「え〜い」とばかり判子した。 新築8年ほどで壊した旧店舗兼居宅に未練は無かった。前を向いていたから。 ひとつだけ気がかりの子供たちの成長を記したマーク傷入りの柱を 解体進めるユンボのおっさんにそっと外してもらって貰った。 店舗兼居宅は3倍ほどの新築に生まれ変わった。 商売は下降一方で返済に苦しみだす。 若い経営者でも銀行に「はめられた」としばらくして気づく。 メーカー支払いにも苦しみ出し、支払い遅れるとドヤドヤと数人で奥まで取り立てにきたのには驚いた。 銀行に相談すると「金利だけ支払っていればよい資産活用ローンてなものがあります」と勧められる。 融資審査はまだ甘く、若い経営者は「返済が楽になる」と飛びつく。 生活費と金利返済のため、結果これを融資枠一杯まで元本増やしてしまうんです。 そして銀行の姿勢も超厳しくなっていきます。 途中、焼け石に水でしたが優しい支店長さんがお情け融資してくれますが、 金利アップの雪だるま転げになるだけでした。 中年おっさんになった経営者はそれでも一時しのぎお礼を丁寧に銀行に申し上げました。 最後は1日18時間無休でやる妻主導の弁当屋で頑張り、大盛りと内容の良さにお客さんも付いてくれて 借金さえなければ生活できる経営になってました。 しかし元本の大きい金利負担に耐えられず、12年無理がたたりおっさんおばはん経営者の体調も悪くなり 「これでは身体も精神も持たん死んでしまう」と返済を止めましす。 これ以上は巻き込めない「鳩山の母」援助の必要がなくなり、母の老後安泰にほっとします。 そして昔なら定年の55歳だが、決断遅れてガタガタになる前に、今ならまだ15年は新たな道で 頑張れるだろうと再出発を決意しました。 バブル清算に22年かかりました。 10年早くても良かったんではとダラダラ決断反省しますが、おっさんおばはんは人生急転回決断できんね。 甘い自分に罰として、こういう借金完済の道もあるんだと、競売そして強制執行での決着を選択しました。 初めての者にはドキッとするようなたくさんの通知が来ましたし、足も運びました。 「あら楽し 思いは晴るる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし」 ちょっと格好付けすぎですが、こんなに気楽になれたのは若い経営者時代以来です。 経験から、いつの時代も失敗を恐れない行け行けの若者が経済も世の中も引っ張っていくんですね。 世の常を知り尽くした銀行や昔若かった老害が合法的にむしばむんですね。 うまく世の中回転してますわ。 人の観察力が付きました。 そしてとにかく景色が綺麗にじっくり見えるようになりましたわ。 小さな人間にならんために、日本一周の季節ですね。 おっとその前に、とくしまマラソン。 関係してくれたみんなありがとう。 長年苦労かけ連れ添ってくれた調理師さんゴメンネ。--龍馬伝より-- 「世の中にはいろんな人がおる。意見が違って当然じゃ」 「人にはそれぞれの道がある。みんながおんなじ道歩けんからのう」 「ほんとうに会いとうて来た」 「気持ちは昔のままや」 「一緒に過ごせただけで幸せや」 「人とも物とも別れがあるから一回り大きくなれる」
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